国際信用評価会社企業のムーディーズが韓国の輸出見通しに対して「悲観的」という評価を下した。韓国の最大交易パートナーである中国への輸出減少傾向が来年初めまで続くだろうという分析だ。韓国メディア「newsway」が報じた。(写真=聯合ニュース)
原文記事: https://www.newsway.co.kr/news/view?tp=1&ud=2022100317452627062
3日、聯合ニュースによると、ムーディーズアナリティクスのデイブ・チャイアエコノミストは「韓国輸出成長に対する見通しは依然として悲観的」とし「中国への輸出減少傾向が4ヶ月連続で持続したが、このような傾向は来年初めまで続くものと予想される」と述べた。
産業省が今月1日に発表した統計によると、9月の中国への輸出額は133億7000万ドル(約1兆9355億円)で、昨年9月対比6.5%減少した。4ヵ月連続で続いていた対中貿易収支の赤字は先月黒字に転じたものの、輸出減少の勢いは4ヵ月連続で続いた。
チャイアエコノミストは「中国製造業は投入費用が増え供給者の輸送期間が長くなったことにともなう難しい対内的条件にまだ苦しめられている」と説明した。
それと共に「中国当局の『ゼロコロナ』政策にともなう不確実性も持続中」とし「このような要因が韓国の対中輸出成長を阻害するリスクを加重させる」と憂慮した。
2ヵ月連続減少傾向を見せた半導体輸出に対しても憂慮を示した。先月の半導体輸出額は114億9000万ドル(約1兆6633億円)で、前年同期比5.7%減少した。
チャイアエコノミストは「韓国は米中間グローバル半導体戦争が激化し、外部から襲った逆風が増加する状況に直面するだろう」と見通した。
続けて「韓国が米国との『半導体同盟』をテコに活用しなければ半導体生産部門で競争力を失うことになるだろうが、同時に米国とのそのような協力は中国に正面挑戦すると見られ貿易報復を招く可能性もある」と分析した。
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