韓国のキウム証券は8日、同国のコアシア社(COASIA SEMI Ltd.)がサムスン電子のファウンドリ設計ソリューションパートナー(DSP)として登録されたとし、肯定的に評価した。
コアシア社は前日、サムスン電子のファウンドリ事業サイトにおいて、同事業のDSP(Design Solution Partner)リストに登載されていた。既存のDSPの海外6社(AVNET、Dream chip、Eximius、Faraday、Sondrel、Veri silicon)と韓国内の5社(アルファホールディングス社、カオンチップ社、ハナテック社、セソル半導体社)に続いて12番目DSPとした登録された。 VDP(Virtual Design Partner)からDSPへと昇格した初の事例になるという。
キウム証券のハン・ドンフィ研究員は 「VDPは、一般的に基本スペックデザインとGDSII(ICのデータ交換のための業界標準のDBファイルフォーマット)への変換までをカバーするのに対し、DSPは受注、ASIC(オンデマンド半導体)の設計、サプライチェーン外注運営などを行い、ウェハとチップの供給などのファウンドリ製造過程を除いた、総合的なサービスが可能という上位概念」とし「昨年、コアシアセミ(香港)の設立以来、半導体研究開発事業の目的の追加、セミハウ(Super-junctionパワー半導体)投資、ネクセル社(サムスンシステムLSI SoC、APなどODM)の買収、サムスンファウンドリDSP登録など、デザインハウスとしての体制を整えている」と述べた。
それとともに、人材の拡充の必要性や、事業初期であることを勘案すれば、本格的な利益貢献は2021年からになるが、デザインハウスとしての売上が今年から発生することを期待した。
ハン研究員は「デザインハウスは、リファレンスが必須であり、サムスンファウンドリDSP登録後の設計役務を通じたリファレンス確保の進行が予想される」とし「中長期的に設計役務だけでなく、設計の受注、サプライチェーン外注の管理、ウエハハンドリングなどでの拡張が期待される」と予想した。
(参考記事:「韓国のデザインハウス業界でM&A相次ぐ。サムスン・ファウンドリの影響か」)