9日、LG電子が5月に発売するスマートフォンのレンダリング画像を公開した。今回発売される新製品は、今年2月に北米市場など公開された「V60 ThinQ」とは異なる製品だ。既存の「G」ブランドでもない。
今回公開されたレンダリング画像を見ると、ディスプレイには、サムスンの「Galax」シーシリーズのように「エッジデザイン」が適用されたこと分かる。 LG電子は「見えるデザインに止まらず、手にしたときに感じる快適さと個性を追求した」と説明した。
LG電子は、今回の新製品の最大の特徴として「水滴カメラ」を挙げた。背面に搭載されたカメラ(×3)が「水滴が落ちるような」形で縦方向に配列されている。上部のメインカメラは、突出型で設計されていることから、韓国メディアでは高性能であると推測する。残りの2つのカメラは、機体の内側に配置されているよう見える。
また、LG電子は、前面ディスプレイ左右の端を緩やかに曲げた「3Dアークデザイン」を初めて適用したと説明した。背面カバーもフロントディスプレイと同じ角度で曲げているという。角部分も丸く仕上げたとのこと。LG電子は、「3Dアークデザイン」は楕円形であり、手と密着する接触面が広くなるとし、使いやすさを強調した。
今回の新製品は、5月中に韓国で発売される予定である。北米市場など発売された「V60 ThinQ」がハイスペックを強調した製品であるのに対し、国内発売の製品は、大衆性に焦点が当たっている。 LG電子は、「マス(普及)プレミアムフォン」により今年の国内市場を攻略する計画であると明らかにしてきた。価格競争力を前面に出し、これまでの不振を回復する構えのようだ。また、今回の新製品は、これまでの「G」ブランドではなく、新たなブランドになることが分かった。価格は80万ウォン台(約7.2万円)と予想される。
(参考記事:「LGがスマートフォン戦略を再編か」)
チャ・ヨンドクLG電子MCデザイン研究所長は「洗練された見た目と、手に触れた瞬間に分かる滑らかさを追求した」とし「今後発売される製品ごとに確かなテーマをデザインに込め、LGスマートフォンの差別化ポイントを強調するだろう」と述べた。
(画像:LG電子提供)