ケープ投資証券は16日、SKマテリアルズについて、「第1四半期は、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の影響が限られるなか、オフシーズンにも関わらず、半導体の稼働率増加を受け、特殊ガスの供給は従来の予想を上回るだろう」と分析した。 投資意見は買収(Buy)、目標株価22万ウォン(約 2万円)を維持するなど、同社を肯定的に評価した。
ケープ投資証券のパク•ソンスン研究員は「第1四半期は特殊ガスの供給が従来の予想値を上回るものと予想される」とし「これは国内液晶表示装置(LCD)工場の閉鎖によるディスプレイ減少にも関わらず、半導体稼働率の増加による」と説明した。
また、昨年第4四半期の顧客企業の修繕問題により、業績下落を記録した系列会社のSKエアガスは、前期比で業績が改善する期待した。
韓国メディアでは、第1四半期がオフシーズンにも関わらず、供給の減少がなかったことは、コロナ19による供給問題を懸念した顧客企業による素材在庫蓄積の可能性があるとし、その場合、SKマテリアルズの第2四半期業績に影響すると指摘している。しかし一方で、堅調なサーバー需要や、3月の中国モバイル需要が急回復したことを考慮すれば、上記影響を相殺する可能性も指摘されている。
SKマテリアルズは今年、製品の多角化に取り組んでいる。 パク研究員は「HSN(High selective Nitride Etchant)、フッ化水素、ハンユケミカルの半導体用CO2、クムホ石油化学レジスト事業買収を通じたフォトレジストなど新規素材の売上が第2四半期から本格的に始まると期待される」とし「また下半期には半導体の繁忙期で物量拡大が期待される」と分析した。
続いて「同社の今年の売上高は前年比14.4%増の8833億ウォン(約 775億円)、営業利益は7.4%増の2305億ウォン(約 202億円)を記録するとみられる」と述べた。
(画像:SKマテリアルズWebサイト)