韓国メディア・CEOスコアによると、韓国内の大企業の昨年の営業利益が前年比50%の水準まで減少し、投資額も10%以上減少していたことが明らかになった。
これは、国内大企業集団358社の系列会社の実績と投資、雇用の現状を調査した結果であるとされる。
韓国メディアなどによると、サムスンとSK、LGなど3グループで大規模に行われていた半導体とディスプレイへの投資が最終段階に差し掛ったことから、新規投資が減った影響であると分析している。
これら3グループの昨年の投資減少額だけで11兆399億ウォン(約1兆円)となっており、企業別ではSKハイニクス、LGディスプレイ、サムスン電子の減少額が大きかった。
一方、5G投資を進めているLGユープラスとKTに関しては、投資の増加額がそれぞれ1位、3位を占めるなど上位に入った。
同期間の大企業の投資額(有形無形資産取得額)は90兆5173億ウォン(約8兆円)から、約79兆5439ウォン(約7兆円)と約2%(9570億円)減少した。半導体やディスプレイに大規模な投資を行っていたサムスンとSK、LGの投資が終盤に入ったことと、米中貿易紛争に伴う世界的な景気悪化により企業の投資活動が縮小したためであると分析される。
グループ別では、SKが20兆9035ウォン(約1兆8000億円)から4兆7835億ウォン(約4200億円)となり減少額が最も多かった。 LGとサムスンは、それぞれ3兆3891億ウォン(約3000億円)、2兆8673億ウォン(約2500億円)の減少だった。
CEOスコアによると、大企業集団の雇用は前年比で微増にとどまった。昨年末358社の雇用人員は108万7111人で、前年末107万7667人に比べて0.88%(9444人)増加した。