LG電子が来月中旬に発売する新たなスマートフォン「LG VELVET」に、サムスンの4800万画素イメージセンサーが搭載されるという。24日、韓国の中央日報が報じた。
「LG VELVET」の裏面のメインカメラに同イメージセンサーが入る予定だという。LG電子は、「LG VELVET」以外にも、今年発売するスマートフォンのうちの50%以上にサムスンのイメージセンサーを搭載する計画であること同紙は伝えている。
同紙は、「LG VELVET」が、サムスン電子が開発した「ISOCELL Bright GM2」の改良版をメインカメラに搭載するとし、「2分の1インチ(対角線長さ基準)サイズで6400万画素以上の高解像度センサーよりも厚さが薄いという長所がある」と同センサーの特徴を説明した。「LG VELVET」の薄さは7㎜台とされ、「Galaxy S20 Ultra」(8.8㎜)より1㎜ほど薄い。
LG電子のスマートフォン事業を担当するMC事業本部は、昨年下半期に出した「V50S」のセルフカメラ用イメージセンサーとしてサムスンの3200万画素センサーを搭載したことがある。また、今年の初め、米国をはじめとする海外で発売されたフラッグシップスマートフォン「V60 ThinQ」にもサムスンの6400万画素製品が搭載された。「K」シリーズなどLGの中低価格帯スマートフォンにもサムスンのイメージセンサーが入っている。
中央日報は、「サムスン電子でシステム半導体の開発を担当するシステムLSI事業部が、積極的なB2B営業により大規模な顧客の確保に乗り出している」とし、「同じ等級の製品であれば、ソニーにくらべ10〜15%安い単価を提示する」と伝えている。従来は、ソニーのイメージセンサーをフラッグシップスマートフォンに主に用いてきたLG電子も、コスト削減のために仕入れ先をサムスンに変えたと同紙は説明している。
(参考記事:「LGの新スマホの名前は「LG VELVET」に」)