LG化学は28日、今年第1四半期の実績を発表した。営業利益(連結ベース)が2365億ウォン(約210億円)で、昨年第1四半期比で15.8%減少した。ただし、前期(132億ウォンの営業損失)比では黒字転換した。証券会社の展望(1500億ウォン)を上回る利益を記録した。 LG化学の第1四半期の売上高は7兆1157億ウォン(約6200億円)で、昨年より7.5%増加した。
事業部門別でみると、石油化学部門の売上高は3兆6959億ウォン(約3200億円)、営業利益が2426億ウォン(約210億円)だった。一方、電池部門は518億ウォン(約45億円)の営業損失が発生した。 LG化学側は、EV電池の新規投資、IT用小型電池のオフシーズン入り、コロナの影響などで赤字が続いたが、コスト削減と歩留まり向上により赤字幅は縮小したと説明した。先端素材部門の営業利益は621億ウォン(約54億円)を記録した。
(参考記事:「コリアンスリーの世界EV電池シェア40%突破」)
LG化学のチャ・ドンソクCFO(副社長)は「石油化学部門の主要製品のスプレッド改善、電池事業のコスト削減を通じた赤字幅縮小、先端素材事業構造の効率化により、市場の期待を上回る実績を達成した」と語った。また、「第2四半期は新型コロナウイルスと国際原油価格の暴落といった不確実性が広がったが、(生産)効率の向上、信頼性の高いキャッシュフロー管理、将来のための重要な投資の継続により成長基盤を拡大していく」と述べた。
LG化学は第2四半期、自動車電池・円筒形電池の出荷拡大とポーランド工場の歩留まり改善、売上高の増加と収益性の改善を目標とする。