韓国のコアシア社(CoAsia)が米国のシリコンバレーに支社(CoAsia SEMI US)を設立し、6月正式に事業を開始すると29日明らかにした。
韓国の毎日経済新聞によると、同社の関係者は、「コアシア社が保有している25年以上の中華圏顧客ネットワークをベースに、現在は携帯電話、家電製品などの専門企業のデザインを設計中であり、AI(人工知能)など新たな取引先の拡大を準備中」とし「取引先の拡大とアメリカ市場攻略など、積極的な営業活動を通じて、ファウンドリ事業のグローバル進出のために現地法人を設立した」と説明したという。
コアシア社は子会社であるコアシアセミ(CoAsia SEMI)通じて、去る7日、サムスン電子のファウンドリ事業部のDSP(デザインソリューションパートナー)に登録された。
(参考記事:「コアシア社、サムスンファウンドリDSP登録で評価上昇」)
同紙によると、コアシアセミは、独自のSoC(システム・オン・チップ)設計技術や7㎚工程の設計経験、サムスンの最先端プロセスを活用して、グローバル規模での大口顧客の半導体設計に参加すると伝えている。コアシアセミは、複数のファウンドリを使用するオープンDSPはなく、サムスンファウンドリのみを使用する専業(dedicated)DSPである。
同紙は、「コアシア社は一般のデザインハウスの領域を超え、受注課題や、拡張された半導体パッケージング、テスト領域に至るまで、ターン(Turnkey)ソリューションサポートも可能である」とし伝える。
リーディング投資証券のシン・ジフン研究員は23日、「(コアシアは)台湾に上場しているコアシアエレクトロニクスを介して独自営業も可能である」とし「技術力と営業力をもとに、サムスン電子内で確固とした地位を築くことができるだろう」と予想している。
(参考記事:「証券会社「コアシア社、サムスンDSP登録で成長持続」」)