サムスン電子が4年ぶりにシャープから液晶ディスプレイ(LCD)パネルを調達すると、2日、日経新聞などが報じた。
報道によると、シャープは年内にサムスン電子へのテレビ用LCDパネルの供給を再開する展望だ。シャープは2016年、台湾のフォックスコンに買収された後に、サムスンへのパネル供給を中止した。当時、サムスン電子はLGディスプレイからLCDパネルを調達し、不足分を補った。
シャープのサムスンへのLCDパネル供給量はそれほど多くないと予想される。日経新聞の推測によると、100万枚以下に留まる予定だという。韓国メディア・ジイレック紙によると、これは昨年度のサムスン電子のLCDテレビ出荷量・4270万台の2.3%にも及ばない数量であると伝えた。シャープのLCDパネルは子会社である堺ディスプレイプロダクト(SDP)を通じてサムスン電子に納品される予定だ。
ジイレック紙によると、シャープは昨年度、自社のテレビ販売不振で余ったパネルを処理するためにサムスン電子に納品を打診したが、過去のしこりから、一度はサムスン側が拒絶したという。
サムスン電子にテレビ用LCDパネルを最も多く供給しているのは供給量の30%台半ばを占めているサムスンディスプレイである。また、台湾のAUOとイノルックス、中国のBOEがそれぞれ20%弱、中国のCSOTが10%強の供給量割合を持っていることが知られている。プレミアムテレビ用のパネルは主にサムスンディスプレイとAUOが納品し、BOEとCSOTは中低価格モデル用のパネルを納品していると推測される。フォックスコンの子会社の一つであるイノルックスはシャープと同じグループの会社である。
(参考記事:「シャープがサムスンにLCDパネル供給か」)
(参考記事:「サムスンへのLCD納品ねらう各国企業」)