LGがOLEDの商標権で敗訴、韓国特許院が「妥当でない」と判決

LG電子が最近OLEDの商標権に関する訴訟で敗訴したことが明らかになった。韓国各紙が報じている。

韓国の特許法院は先月23日、LG電子が昨年12月に特許庁を相手に提起した「オーレッド(올레드)」の商標出願拒絶決定に対する取消訴訟において、原告(LG電子)敗訴の判決を下した。裁判所は「原告が商標出願した「オーレッド」は、通常の技術用語であるOLEDのハングル音訳であり、公益上、特定の主体が排他的に使用することは妥当ではない」と述べた。

特許法院はまた、「LG電子がOLED TVの分野で賞を受け、国内外のシェアが高いことは認められるが、これを理由に「オーレッド」という標章自体が、LG電子のものとは考えにくい」と述べた。続いて「サムスン電子、ソニー、東芝、パナソニックなどもOLED(もしくはオーレッド)TVという名称で製品を生産している」とも説明した。

韓国メディアによると、LG電子は2011年から継続的に特許庁に「オーレッド」の商標権を出願したが却下されていた。特許庁が商標権の登録を拒否すると、LG電子は異議を提起し、特許審判院に不服審判を請求するも昨年11月に特許審判院がこれを棄却していた。以後、LG電子は、同年12月に特許法院に訴訟を提起し、4ヶ月ぶりに敗訴した形となる。

韓国メディアによると、「LGオーレッド」という名称に関しては2011年1月に商標出願をし、2012年12月商標登録が完了したという。サムスン電子の場合には、昨年9月まで「QLED」の商標権登録が特許庁で二度棄却されたが「サムスンQLED」は商標権が登録されとのこと。

LG電子は今回の判決を受け入れる方針であると韓国メディアは伝えている。
 
 

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