韓国メディア・ジイレック紙は、中国の有力媒体である東方財富網を引用し、CATL(寧德時代)が今年の下半期からテスラのモデル3に自社バッテリーが適用されると明らかにしたと報じた。テスラに供給するバッテリーはリチウムリン酸鉄(LFP)、三元系(NCM、NCA)に限定されず、市場の需要に応じて種類を決定する方針であると伝えられた。
同紙によると、電気自動車の企業は通常、エネルギー密度が高いニッケル・コバルト・マンガン(NCM)やニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)など三元系電池を使用してきたが、中国はリチウム鉄リン酸塩電池に集中してきたとし、CATLはこれとは関係なく、需要に応じてバッテリーを供給するという事であると解説した。
CATLはテスラへの供給を契機にCTP(Cell To Pack)技術の標準化も推進し、また、コバルトがない電池の独自開発に拍車をかけると発表したという。同紙によると、これは、過去2018年にイーロン・マスク テスラ最高経営責任者(CEO)がコバルトの使用を大幅に減らす旨明らかにしたものと同様の文脈であると伝えた。 CATLは現在、開発が順調に進んでいると発表したとのこと。
CATLが先月発表した今年第1四半期の実績報告書によると、売上高は前年同期比9.53%減の90億3100万元(約1358億円)を記録した。純利益は7億4200万元(約119億円)で、前年同期比で29.14%減少するなど、厳しい結果だった。
CATLの最高経営責任者(CEO)は「CATLは7月1日から2022年6月までの約2年間、テスラ上海工場で生産されたモデル3などのバッテリーを供給することにした」とし、供給量には制限がなく、テスラが自由にバッテリーを供給する計画だと明らかにしたという。
(参考記事:「中國CATL、Q1純利益が30%減少か」)
(参考記事:「CATLがEV電池を3か所増設。キャパでLG化学を超える可能性も」)