韓国産業省(産業通商資源部)が4月のICT(情報通信技術関連品目)輸出状況について発表した。それによると、韓国の半導体・ディスプレイ・携帯電話など主力品目の輸出が不振となり、前年同月比で約15%減少したことが分かった。韓国各紙も報じた。
14日、産業省によると、先月ICT輸出額は128億8000万ドル、輸入額は88億7000万ドル、収支は40億1000万ドルであったとの結果(暫定値)が発表された。
輸出は3大主力品目の輸出不振により、前年同月比で15.3%減少した。最大の輸出品目である半導体は、グローバル規模での消費低迷と需要鈍化などにより、メモリ(14.9%↓)・システム半導体(12.9%↓)の両方で輸出量が減少した。
携帯電話(37.2%↓)とディスプレイ(28.1%↓)は、需要の減少や消費低迷などの理由により、有機発光ダイオード(OLED)パネルと完成品、部分品の輸出減少が拡大した。しかし、コンピュータ・周辺機器(85.2%↑)の輸出は、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を中心に増加し、7ヶ月連続の増加を示した。
一日平均の輸出は前年同月(6億3000万ドル)より7.6%減の5億9000万ドルとなった。また、中小企業ICT輸出も前年同月比10.1%減少した。
地域別ではICT最大の輸出国である対中国(香港)の輸出が16.5%減少し、米国と欧州連合(EU)への輸出はそれぞれ9.3%、1.0%増加した。
先月半導体の輸入状況を見ると、システム半導体の輸入は0.4%増えたが、メモリの輸入が26.2%減少し、全体の半導体輸入が前年同月比13.2%減少した。
ディスプレイの輸入はOLEDパネルと液晶表示装置(LCD)パネル輸入量がすべて減少し、13.9%減少した。
地域別では、中国(香港)からの輸入は18.7%減少し、日本(16.4%↓)、ベトナム(30.2%↓)、アメリカ(21.8%↓)などおおむね収入が減少した。
一方、ICT樹脂は、40億1000万ドルで黒字を記録した。産業省の関係者は、「中国・ベトナム・アメリカ・EUなど主要国の黒字基調を維持した」と説明した。
(参考記事:「韓国のICT輸出2カ月連続増。メモリ・スマホ・SSDなど」)
(参考記事:「韓国製SSDの輸出が急増。「非対面」生活拡大で今後も増加か」)