韓国経済新聞は24日、ファーウェイがサムスン電子とSKハイニクスに対し、メモリ半導体の継続安定供給を要望したと報じた。
ファーウェイは、今月15日、米商務省による制裁の強化が発表されている。これまで米国内企業のみだったファーウェイへのソフトウェアや半導体の禁輸措置が、海外企業にまで拡大した。メモリ半導体は現在のところ含まれないが、韓国メディアでは、将来的に対象になる可能性も取り沙汰されていた。
同紙によると、ファーウェイは先週、サムスン電子とSKハイニックスの中国法人関係者を呼び、「米国政府の動きに関係なく安定的にメモリ半導体を供給して欲しい」と要求したと報じた。
同紙は記事において、「米国が今後「国家安全保障」を掲げた事で、メモリ半導体の調達の道までも遮断する可能性があるという判断に基づき、韓国企業を対象に、米国の要求に揺れてはいけない、というメッセージを送った」との見方を示した。今後、米中間の紛争が激化すれば、「韓国企業への圧力が強まるという」という懸念も示した。
朝鮮日報が先日報じたところによると、韓国企業のDRAM・NAND型フラッシュ半導体の対ファーウェイ輸出額は年間10兆ウォン(約8700億円)前後と推定されている。
韓国経済新聞によると、「ファーウェイはサムスン電子の通信半導体であるエクシノス(Exynos)の供給を要求するという観測が出ている」とし、「米国の規制により、9月から通信チップ自体の生産が事実上不可能であると見えるやいなや、サムスンを代案として検討しているという」と伝えている。
(参考記事:「[特集]ファーウェイ制裁強化による韓国企業への影響」)
(参考記事:「米、ファーウェイに続き中国企業など33か所に制裁」)