最近、北米においてサムスン電子とLG電子の販売が好転しているという。
韓国の毎日経済新聞は24日、4月末から5月後半まで約1か月間、サムスン電子とLGエレクトロニクスのアメリカ内での家電製品販売量が急増したとの業界筋情報を紹介。
同紙によると、ある関係者は「サムスン電子は4月末以降、家電の販売量が前年同期に比べ、2倍近く上昇した」とし、「LG電子も昨年度に比べて、より多くの家電販売実績を収めた」と明らかにしたという。具体的な販売量などは伝えていない。
同紙は業界筋の情報として、アメリカ50州全域における部分的、全面的な経済再開によって消費が集中したとの要因を上げた。北米地域最大規模の家電量販店のベスト・バイは、5月初旬に200店舗の営業を再開するなど、営業正常化を進めている。
また、米政府が国民に支給する新型コロナウイルス支援金が影響したとの分析を同紙は指摘した。米政府は新型コロナウイルスによる経済衝撃への対応として、4月中旬以降、国民に現金を支給している。所定の基準を満たす成人に対して1人当たり1200ドル(約12万9千円)を支給し、さらに、子供1人当たり500ドル(約5万4千円)を追加で支給している。
アメリカのサウス・カロライナ州に位置するサムスン電子の洗濯機工場は、先月20日から工場稼働を再開し製品を生産しており、テネシー州に位置するLGエレクトロニクスの洗濯機工場も先月中旬より正常稼働中であると同紙は伝えた。