最近、サムスン電子において、グループ会社であるサムスンバイオロジクスへの配置転換が募られているという。
26日、チョソンビズ紙が報じたところによると、サムスン電子のセット部門(家電、IT・モバイル事業部を指す)を対象に同募集が募られているとし、OPI(超過利益成果給)を最大2年間保証するという好条件に、心を動かされる社員もいるという。
同紙によると、社員用匿名サイトでは同募集への関心や質問などが多く交わされているという。
同紙によると、サムスン電子のある社員は、「2016年にサムスン電子のブラインド(匿名交流サイト)が開設されて以来、社内の求人がこのように話題になったのは初めて」とし「それだけサンバ(サムスンバイオロジクスの略)がサムスン電子の地位に挑戦する会社になったという意味だ」と話したという。他の社員も「関心のある従業員が多いのは事実」と述べたという。
同紙は、サムスン電子の社員たちによる関心の理由として、「転職(異動)を夢見る理由の一つは、セット部門内の激しい競争です。海外有数の大学の修士・博士出身の社員が多いので、事業部内で成果を出すのは容易ではない」と分析した。
また、サムスンバイオロジクスは、今年上半期の受注額が1兆ウォン(約870億円)を突破するなど、グローバル規模でも存在感を増していることが魅力に映るとの見方も示している。
ただし、サムスン電子とサムスンバイオロジクスの間で業務の互換性があるのかという疑問が浮かぶが。それについて同紙は、「サンバはバイオメーカーであるが、最終的には自動化工程を運用するためにソフトウェアを扱うことができる専門家を多く必要とするため、サムスン電子か異動しても業務自体は大きく変わらない」と説明している。