サムスン電子が8月から5ナノメートル(nm)工程基盤の次世代Exynos(エクシノス)プロセッサーを量産する見込みのようだ。
韓国のZDNet Korea紙は27日、「サムスン電子は最近、5ナノメートル(1nm=10億分の1メートル)工程基盤の次世代Exynosプロセッサー(仮称・Exynos992)の量産準備を終え、8月に発売予定の「Galaxy Note20」シリーズに搭載するかどうかを検討している」と報じた。
「Exynos」はサムスンのSOCチップのブランド名だ。同チップはすでに発売のための準備がすべて終わったと、半導体業界関係者が述べたという。
ZDNet Koreaは、「エクシノス992はARMの最新技術(コアテックスA78、マリG78)を通じて、以前のエクシノス990比電力効率とグラフィック処理性能が大きく改善された」との業界情報を伝えた。
今年2月に発表されたサムスンのフラッグシップモデルである「Galaxy S20」にはExynosが搭載されなかった。代わりにクアルコムのSnapdragonが採用されていた。これについて、サムスン電子のスマートフォン事業の責任者であるコ・ドンジン社長は、今年3月の株主総会において、「Exynosを自社製品だかといって使用することはない。競争の論理に基づいてチップセットを選択している」と述べていた。Exynosがスペック的にSnapdragonの後塵を拝していたことが要因とみられる。
市場調査会社のカウンターポイントリサーチによると、サムスン電子は昨年グローバルAP市場で14.1%のシェアで市場3位を占めた。 市場トップはクアルコムで、市場シェアは33.4%に達した。
(参考記事:「[特集]SoCでクアルコムに完敗のサムスン。ファウンドリには利点も?」)
(画像:「Galaxy Note」シリーズ=サムスン電子提供)