LGディスプレイは26日、韓国特許庁など主催した「第55回発明の日」のイベントにおいて、OLED TV器具設計第2チーム長であるキム・インジュ氏が、世界初のローラーブルOLED TVパネル開発の功労により、「今年の発明王」を受賞したと発表した。
「今年の発明王」、産業の発展と国家競争力の向上に大きく寄与した発明者1名だけに授与される賞である。
LGディスプレイのキム・インジュ氏は「世界初のローラーブルOLED TV」開発の初期段階から主導的に参加し、世界で初めて、画面をくるくる巻くことができるTVを作ることに成功したとして、同賞を受賞したという。
LGグループによると、LGローラーブルOLED TVは、開発の過程で、超薄型ガラス(Glass)製作技術を適用し、設計段階からOLED基板のローラブル実装が容易になるよう、様々な回路部品を統合して小型化させる一方で、特殊な薄膜袋(Encapsulation)材料やバックカバー部品などTVを丸めるためのすべての部品を新た制作しながら、合計54件の特許権を確保し、33件の海外出願を果たすなど知的財産権の創出にも貢献したという。
また、様々な国産機器、素材、部品を使用することで、70%台の国産化率に成功し、国内パートナーの育成と雇用創出に寄与した点でも高い評価を受けたという。
ギム氏は「ローラーブルOLED TVは、ディスプレイのパラダイムを変え、多くの分野で多様な姿で使用されるだろう」と受賞の感想を述べた。
キム氏は、1999年にLGに入社してから21年間、ディスプレイ新技術の開発に一貫して携わり、LG社内では複数回表彰されているとのこと。
LGディスプレイのローラーブルOLED TVは「CES最高革新賞」(Best of CES)をはじめ、韓国の「大統領賞」を受賞するなど、100以上の国内外の「技術革新賞」を受賞している。
一方、同イベントでは、SKハイニクスのチン・ギョウォン社長が、メモリー半導体技術への貢献が認められ「金塔産業勲章」を受賞している。