韓国メディアなどによると、LG電子が「ローラーブルフォン」を開発しているようだ。
9日、朝鮮日報は、「LG電子がTVに続き、世界初のローラブル携帯電話を開発中であり、今月中に最初の試作品を生産する計画である」とし、「(同製品の)研究開発にはLGディスプレイではなく、中国最大のディスプレイメーカーBOEとコラボレーションしている」と伝えた。
(参考記事:「LGのローラーブルTV開発者が韓国の「今年の発明王」を受賞」)
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(参考記事:「LGの新スマホの名前は「LG VELVET」に」)
同紙によると、LG電子はローラーブルフォン関連の商標権を出願し、早ければ来年初めの完成品公開を目標に試作品の生産などを進めているという。
同紙によると、業界関係者は「ローラーブルフォンが発売されても出荷量が多くないので、象徴としての意味が大きい」とし、「(赤字が続く)スマートフォン事業でLGの技術力をアピールする「会心のカード」になる可能性がある」と述べたという。
パートナーがLG系列のLGディスプレイでない理由について、ローラーブルフォンの出荷台数が少ないと予想されることから、LGディスプレイ側と採算面で折り合いがつかなかったものと複数紙が報じている。
朝鮮日報は、「LG電子は既に昨年、デュアルスクリーン携帯電話発売時からLGディスプレイではなく、中国のビジョンオックスパネルを適用してきた」とし、「LGディスプレイは、現在、アップル・ファーウェイのラインに集中している」と伝えた。
同紙は、ディスプレイ専門市場調査機関ストーンパートナーズのデータを基に、LGディスプレイは今月から年末までファーウェイの「Mate40Pro」用のパネル200万~300万台を生産し、今年下半期に出るアップルの新モデルの6.06インチ用パネル1500万~2000万台を生産するとのみ予想を伝えた。
(写真:LG電子が2016年のCESで披露したローラーブルOLED=LG電子提供)