サムスン研究員らが中国に流出させようとした最新OLED技術はどのようなものか?

サムスンディスプレイの現職および元研究員が、最新ディスプレイ技術を中国企業に流出させた疑いで韓国の水原地検に7日、拘束・起訴された。中央日報は、当該技術がどのようなものだったか解説している。

同紙が水原地検とサムスン側の取材を基に報じたところによると、「容疑者らが中国に流出させようとしていた有機発光ダイオード(OLED)パネル技術は、透明接着剤(OCR)プロセスである」という。
 
(参考記事:「韓国検察、サムスンディスプレイ現職研究員など拘束…OLEDインクジェット技術流出疑い」)
(参考記事:「[特集]サムスン元社長の中国移籍騒動にみる韓国の危機感」)
 
同紙は、「中小型OLEDパネルにガラスのカバー(カバーガラス)を精巧に接着する《後工程》の組み立て作業において、パネルに薄い層(レイヤー)を重ねて被せ、ディスプレイ表面を保護し、強度・安定性を高める技術」であるとし、「ディスプレイ業界では、この作業に必要な設備を《ラミネーション設備》と呼ぶ」と説明した。

3年前、サムスンディスプレイは、100億ウォン以上かけてインクジェット(噴射形式)基盤の「OCRラミネーション設備」を開発したとされる。同紙は、「インクジェットOCR方式は、これまで使用していた透明テープ(OCA)の代わりに、液体インク状の透明な接着体でOLEDパネルとガラスカバーを貼り付ける技術」であるとし、「好きなところにインクを噴射すればよいため、生産原価が従来のプロセス(OCA)に比べ10%水準まで減るという長所がある」と伝えた。

サムスンディスプレイは、10月から該当設備をベトナムなどにあるOLEDパネル後工程の組み立てラインに本格導入しようとしていたという。「試作品は既に何回も作り、技術難度が高いフォルダブルフォン用OLEDパネルの後工程にも採用する計画だった」と中央日報は伝えた。

同紙は、技術流出の背景として、国内エンジニアに対する待遇が相対的に低く、中国企業が高待遇で韓国人エンジニアを引き抜く現状について言及している。

関連記事

特集記事

エレクトロニクス業界リサーチやコンサルティング、コーディネーションのご相談はこちらまで

ランキング

  1. 1

    シャープからサムスンに転職したエンジニアが語る「サムスンが優秀な理由」

  2. 2

    スマホ世界一のサムスン電子が日本市場で苦戦中、iPhoneとは対照的

  3. 3

    Galaxy S22の購入者、発熱問題でサムスン電子を相手に集団訴訟を予告

  4. 4

    味の素社が製造するABFの調達懸念で韓国半導体業界は非常事態に…なぜ?

  5. 5

    LCD事業の撤退を急ぐサムスンディスプレイ…今年6月に生産終了へ向け調整

  6. 6

    「二つ折り」サムスンの新商品フォルダブルフォン「フレックス」公開

  7. 7

    再びやってきたGalaxyの危機、「バッテリー爆発」Note7の事態を振り返る

  8. 8

    サムスン電子、横にもワイドな「ㄱ字型」のフォルダブルフォンを発売へ

  9. 9

    ウクライナ事態で希少ガス「ネオン」の価格が高騰…ポスコに関心集まる

  10. 10

    脱日本を宣言した韓国「素材・部品・装備」業界、この2年で何が起こったか

TWITTER

「Galaxy Z4 vs iPhone14 vs Mate50」韓米中の戦略スマホがビッグマッチ
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091603/

米EV補助金の中止で暗雲が立ち込める現代自動車グループ、解決策はあるか
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091602/

K-半導体、需要低迷による危機が懸念される中、韓国企業は投資で正面勝負に
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091601/

BOE、昨年米国での出願特許1位・サムスンDは2位…技術覇権争い激化
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091502/

サムスンSDI、独BMWと北米にEVバッテリー工場設立の可能性
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091501/

Load More
TOP