韓国証券社、LG化学株を「Strong Buy」に…今年より来年上半期が期待高い

韓国のユアンタ証券は26日、LG化学の目標株価を95万ウォン(約8万5000円)とし、投資評価を「Strong Buy」へと引き上げた。

同証券のファン・ギュアン研究員は、「2021年にLG化学のバッテリー事業に最も楽観的な環境(欧州市場のインフレーション、競争会社に比べて欧州市場の先占、トラック用バッテリー量産の技術力)が整う見込みだ」とし、「これを適用し、バッテリー事業価値を55兆ウォン(約5兆円)(楽観的仮定:市場占有率30%、営業利益率10%vs基準値37兆ウォン(約3兆3000億円))に高め、目標株価を95万ウォン(Strong Buy)に高める」と述べた。
 
ファン研究員は、LG化学が「2020年は新型コロナウイルス感染症の懸念にも関わらず、グローバル電気自動車(純粋な電気自動車+プラグインハイブリッド)の成長スピードは急速になる見込みだ」とし、「世界販売台数は2019年211万台から2020年213万台の水準で横ばいだった後、2021年344万台へと60%以上成長する」との予想を示した。

そのようななか、「2020年~2021年の欧州市場を先占するLG化学の世界バッテリー市場占有率は30%に迫りつつ、ライバルである中国CATLに先立つ見込みだ」との見方を示した。続けて「主なメーカー受注規模(2020年基準)を見ると、LG化学1200GW(150兆ウォン/13兆4000億円)、CATL1200GW、サムスンSDI500GW、SKイノベーション500GWなどである」とし、「LG化学と中国のCATLは同じような受注残高を確保しているが、2020~2021年のLG化学は欧州自動車メーカーに先に納品が行われるため、販売に有利な状況だ」と述べた。その上で、「LG化学バッテリーの生産能力が2020年末100GW、2022年末120~130GWに拡張されるが、このうち欧州のポーランドが75GW(2022年CATL53GW)に50%以上を占めることになる」と分析した。

続けてファン研究員は、「LG化学のバッテリー生産能力を2019年末の70GWから2023年には180GWまで拡大する計画が足早に進行中だ」とし、「具体的に、2020年には中国南京6GW、ポーランド30GW、2021年には中国の吉利自動車JV 10GW、米国ホランド5GW、2023年には中国の南京30GW、米国オハイオ30GW(GMとの合作)などが完成する」と説明した。また、「2020年の第四四半期から、その後、2024~2026年ターゲットの新たな投資計画が少しずつ具体化され、長期成長の期待感を高める見通しだ」と述べた。

ファン研究員はまた、「現代自動車、起亜自動車の国内外バッテリー合弁プロジェクト、テスラベルリン電気自動車工場の円筒形電池供給契約の可能性などが待っている」とし、「特に、2023年以降、世界電気自動車の経済はPick-Upトラックに集中されるものと予想されるが、LG化学は陽極材NCMA(NCMにアルミニウムを注入した素材)を採用した長寿命バッテリー(160万~200万km走行可能)量産技術を確保することによって、有利な立場を先占している」との見方を示している。

 
(参考記事:「LG化学の上半期実績、バッテリー事業売上比率が過去最高」)
(参考記事:「LG化学の今後の見通しを読む(電池事業)…カンファレンスコールから」)
(参考記事:「今年1~6月の世界EV電池シェア、LG化学が約25%占め1位」)
 

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