キウム証券は9日、LG電子についての企業分析レポートを発表。今年の営業利益が31%増加するとの見込みを示した。
同証券のキム・ジサン研究員は、「(LG電子の)今年の営業利益が31%増加する見込みである」とし、コロナの影響で「家電とTV買い替え需要が増加して、健康、家電の競争力が高まり、コスト削減効果が大きい」と述べた。
続けて、「第3四半期もサプライズ実績が予想される」とし、「スマートフォンの米国シェア上昇の他に、損失を減らす意味のあるシグナルがみられる。来年には家電とTV好調でスマートフォンや自動車部品の赤字幅を大幅に削減する」と予想した。
キム研究員は、LG電子の第3四半期の営業利益を9,939億ウォン(QoQ 101%、YoY 27%)と予想し、市場コンセンサス(6,788億ウォン)を上回ると同時に、「第3四半期の過去最高実績を達成する見込みである」と述べた。
家電の売れ行きついては、「ビルトイン冷蔵庫、ウォッシュタワーなどの販売好調が印象的だ。歴代最長の梅雨によりエアコン販売不十分だったことよりも、ドライヤー、除湿機の販売増加がより肯定的だった」とし、「製品競争力の向上と先進国での販売増加で、平均販売価格が上昇基調」であると分析した。
TVについては、「北米の需要が急速に回復している中で、LGディスプレイの広州工場の稼動をきっかけにOLED TV出荷量が大幅に増え、製品Mix改善効果が大きいだろう」と述べた。続けて、「MMG工法ベースの48インチOLEDモデルの販売好調を注視する必要がある」とし、「下半期にOLED TV販売台数は130万台で、上半期に比べ2倍近くに増加する見込みである」と予想した。
スマートフォンについては「普及型のQ / Kシリーズを前面に打ち出し、米国でのシェアが上昇しており、ODMを活用したコスト改善活動を通じて、赤字幅を有意に減らしていく積極的なシグナルがみられる」と評価した。
自動車部品については、「完成車の需要回復、新規電気自動車プロジェクトの開始、ZKW黒字転換をもとに赤字幅を減らすことで、前年同期と同じ水準である」と述べた。