チョソンビズ紙は9日、サムスンとSKハイニクスが米当局にファーウェイへの半導体輸出許可を申請したと報じた。
同紙によると、韓国の半導体業界の関係者は「国内企業は(申請が)通過するかどうかに関わらず、すべて許可申請をしたと聞いている」と述べたという。
また、「米国の制裁発表直後、米国の技術を使用した半導体の範囲が特定されず、混乱があった」とし、「事実上、メモリー半導体を含むすべての半導体供給が不可能だという結論が出て、ライセンスの必要性が提起された」と述べたとのこと。外信によると、米国のマイクロンも同様の申請を行ったと伝えられる。
一方で同紙は、許可申請が通る可能性は低くとも、「中国政府の顔色も見なければならサムスンとハイニックスとしてはジェスチャー次元でも申請する方が良いとの判断をしたものと思われる」と伝えている。
ちなみに上記報道が出る前日(8日)には、サムスンとSKハイニクスがファーウェイへの半導体輸出を中断すると毎日経済新聞などが報じ、外信なども引用して報じた。
毎日経済新聞によると、「サムスン電子とSKハイニックスは、一旦、先月17日以降ファーウェイへの供給分に対する新規ウエハ投入を中断したことが分かった」とし、「通常投入されたウェハが半導体製品に仕上がるまで40〜60日かかる。先月17日以前にウェハが投入され、生産されているファーウェイ向け物量は14日までに供給が可能である」と伝えている。
ユージン投資証券によると、昨年、サムスン電子の売上高でファーウェイが占める割合は3.2%で約7兆3700億ウォン水準と推算される。 SKハイニックスはファーウェイ関連の売上高が全体の11.4%である約3兆ウォンだったと推定される。
(参考記事:「[特集]トランプ政権の対ファーウェイ半導体輸出規制拡大と展望(上)」)
(参考記事:「[特集]トランプ政権の対ファーウェイ半導体輸出規制拡大と展望(下)」)
(参考記事:「韓国研究機関「ファーウェイ制裁、韓国半導体企業にも影響」」)