LG電子が海外で「QNED」の商標権を相次いで出願しているようだ。
17日、韓国のNews1は、業界情報を基に、「LG電子が最近、米国、欧州連合(EU)、オーストラリアの3つの地域でQNED関連商標権を出願したことが確認された」と報じた。
QNEDは「量子ナノ発光ダイオード(Quantum nano-emitting diode)」の頭文字を取った言葉で、次世代ディスプレイ技術として知られている。ナノロッド(nanorod)と呼ばれる長い棒の形の青色LEDを発光素子とする方式である。
QNEDに関しては、サムスンディスプレイがQDディスプレイと並行して開発に着手していると以前から報じられていたが、「LG電子が先制的に商標権を出願したことに(電子業界では)注目している」とNews1は伝えた。
同紙によると、「去る8日から出願された新規商品名は、△QNED△NQED△QNLEDなど三種類であり、地域ごとに、これら3件すべて登録され、LG電子の名義で9件の新規商標が出願されたことになる」と伝えている。
続けて、「LG電子は、QNED商標権を適用する商品の種類として、△テレビ△デジタルサイネージ△スマートフォン△コンピュータなど、これに適用されるディスプレイを挙げた」とのこと。
一方で同紙は、商標権取得が必ずしも商品開発にはつながらないことや、競合他社を牽制する次元で行われることにも言及した。
(参考記事:「[特集] サムスンの次世代ディスプレイの研究 (上)」)
(参考記事:「サムスンのQNED生産用装置を韓国企業が開発か」)
(参考記事:「サムスンはQDディスプレイに積極的ではない…韓国紙報道」)