中国の電子製品受託生産(EMS、electronic manufacturing service)企業であるBYD (比亜迪)がiPadの生産を受託したという報道が出ている。
15日、ZDNet Koreaは、中国の科創板日報による報道を基に、「BYDがすでに次期iPad新製品のEMS企業になった」とし、「アップルが今年発売するiPad proの20%ほどを請け負う」と報じた。
科創板日報によると、業界関係者は、「アップルはすでにiPad pro注文の10〜20%、iPhone9の一部、次期iPad touchの生産をBYDに任せた」と述べたとされ、iPad touchに関してはBYDが単独生産するという。
BYDは、中国亜迪(BYD)グループのEMS専門企業である。現在フォックスコンに次ぐ世界2大EMS企業に数えられる。ファーウェイ、シャオミ、サムスン電子などのスマートフォン企業のモバイル機器なども生産してきた。
ZDNet Koreaは、BYDとアップルによる協力の背景として、「アップルの最大EMS企業であるフォックスコンの(製造)コストが上昇し、インドでのプロジェクトの進捗状況が順調でない」ことが原因にあるとの見方を示した。
続けて、「今後フォックスコンの主要EMS事業の相当部分がBYDに移転するとの見通しも出ている」と伝えた。
(参考記事:「「アップルウォッチ用OLED、LGディスプレイとJDIで受注戦」と韓国紙」)
(参考記事:「「アップルが韓国でTOFモジュール供給先を物色」と韓国紙」)
(参考記事:「[特集]アップルのCPU独自開発とサムスン・ファウンドリへの影響」)