LGグループが自動車電装技術を有するイスラエル企業を買収するとの報道が出ている。
マネートゥデイ紙は24日、「LGグループ傘下CVC(ベンチャーキャピタル)であるLGテクノロジー・ベンチャーズが最近、ポルシェ、トヨタなどと共に、イスラエルのベンチャー企業オーロラ・ラボラトリーズ(Aurora Labs)に合計2300万ドルを投資した」と報じた。
LGテクノロジー・ベンチャーズは、2018年にLG電子やLGディスプレイ、LG化学など系列5社が合計4億2500万ドルを出資して造成した投資会社だ。 LGグループは、この会社を通じてモビリティ共有SWスタートアップ「ライドセル」(Ridecell)などのグローバルスタートアップに合計4600万ドル以上の投資を行っている。
同紙によると、オーロラ・ラボラトリーズは、自動車電装SW(ソフトウェア)を、様々なバグとハッキングから保護する技術(セルフ – ヒーリング・Self-Healing SW)を有するとされ、特にAI(人工知能)とビッグデータ中心のSWアップデートをサポートし、これにより、車両誤作動を防止する技術が優れているという。
マネートゥデイ紙は、「今回の投資は、LGグループが2年前に1兆440億ウォンで買収したオーストリアの世界の自動車用ヘッドライト・照明メーカーZKWとの協力まで念頭に置いたという分析だ」とし、「今年初め、ZKWは、LG電子の自動車ランプ事業をすべて渡して新製品の開発に着手した状態だ」と伝えた。
LG電子は、今年上半期のグローバルカー通信テレマティクス市場で1位を記録するなど、この分野を集中的に育成している。同紙は、「LG電子の車載通信テレマティクス事業はオーロラ・ラボラトリーズ社のバグ・ハッキングの保護技術が必要である」とし、「オーロラ・ラボラトリーズ社の当該技術が市場で確実に検証された場合、LGグループがこれを買収する可能性も考えられる」と予想している。
(参考記事:「韓国紙「LG電子がホンダとテレマティクス部品供給契約締結」と報じる」)