中国ファーウェイのスマートフォンのシェア下落と、それに伴うアップルのシェアの拡大が予想されるなか、iPhone12のOLEDパネルササプライヤーであるサムスンディスプレイとLGディスプレイのシェアも回復する見込みだ。
チョソンビズ紙は7日、市場調査会社オムディアの情報を基に、サムスンディスプレイの今年第4四半期のスマートフォンOLED(有機発光ダイオード)のシェアが80.1%(出荷ベース)となり今年2〜3四半期に比べ大きく上がる見通しだとし、LGディスプレイもBOEを抜いてシェアを約8%まで引き上げるとの予想を伝えた。両社併せて90%近いシェア率となり、中小型OLEDパネルは韓国勢のほぼ独占状況となる。
同紙によると、米制裁によるファーウェイのスマホシェア下落見通しにより、ファーウェイにパネルを供給していた中国BOE社も供給減少に追い込まれるとの見通しだ。シリーズ初の5G対応となるiPhone12の発売は中国市場でもシェアを上げる可能性がある。
ファーウェイ製品にはサムスンディスプレイとLGディスプレイもパネルを供給していたが、BOEの出荷量が最も多いとされる。チョソンビズ紙によると、「BOEのスマートフォン用OLED事業の売上高のうち、ファーウェイの割合は80%を上回ったものと伝えられた」と伝えた。
一方で、来年iPhoneのモデルにBOEがパネルを納品することになるだろうという見通しが出ている点は肯定的である」と付け加えた。
iPhoneのOLEDパネルは、これまでサムスンディスプレイが独占供給てきたが、最近LGディスプレイも第二のサプライヤーとなった。これにBOEも加わるとの予想が出ている一方、技術的にまだハードルがあるとの予想も伝えられている。
(参考記事:「[特集]日韓報道からみる、最近のアップルの有機ELパネル調達動向」)
(参考記事:「中国BOEのフレキシブルOLED、サムスン「Galaxy S21」には不採用か」)
(参考記事:「LGが世界初の「ローラブルフォン」開発か…中国BOEと共同で」)