日本から韓国企業への特許訴訟増加、うち一件は旭化成と判明…二次電池分離膜をめぐり

日本企業による韓国企業への特許訴訟が増加傾向にあると報じられるなか、特に二次電池関連の訴訟が多いことが分かっている。そのうちの一つが旭化成によるものであることが分かった。
 
(参考記事:「日本から韓国企業への特許訴訟が増加傾向…二次電池関連に集中」)
 
韓国各紙によると、旭化成が今年初め、韓国の二次電池分離膜メーカーであるダブル・スコープ社を相手に特許侵害訴訟を提起した。ソウル経済新聞によると、ダブル・スコープ社の関係者は、「旭化成が去る1月29日、ソウル中央地方裁判所にダブルスコープ社とダブルスコープコリアを相手に同時に特許権侵害訴訟を提起した」と述べたという。

旭化成側は、自社が保有するリチウムイオン二次電池用分離膜の特許をダブルスコープ社が侵害し韓国で製造・販売しているとし、製造および販売禁止と損害賠償を請求した。

ダブル・スコープは二次電池関連の企業である。本社は東京都品川区にある。同社の第二四半期決算短信によると、大口取引先としてLG化学とサムスンSDIが挙げられている。主な製品はリチウムイオン二次電池用分離膜だ。同製品は旭化成のほか東レ、住友など日本企業が50%以上のシェアを占めている。
 
(参考記事:「韓国SKイノベーションが大型資金調達….EV電池の分離膜事業で世界1位を目指す」)
(参考記事:「「大韓油化、二次電池分離膜用PEが成長」韓国証券社が評価引き上げ」)
 
(画像:iStock)

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