サムスン電機がサムスン電子の中低価格モデルのスマートフォンにカメラモジュールを供給する。
etnewsなど韓国メディアによると、サムスン電機は、来年上半期に発売予定の「Galaxy A72」と同A52モデルのメインカメラモジュールを受注したことが分かった。(サムスン電機も広報サイトでetnewsの記事を引用するなど、受注事実を認めた形だ)
サムスン電機は、供給量や供給時期などで優先順位を持つ「ファーストベンダー」となり、A72とA52全体の約50%を納品する予定である。
etnewsは、「Galaxy Aシリーズは、サムスンのスマートフォンの販売台数を牽引する大量生産モデルであるため、サムスン電機が確保した物量は相当なものになる見通しだ」と伝えた。
サムスン電子のスマートフォン製品群は、Galaxy SとNote、Foldが高価ラインナップであり、Aと Mシリーズが中低価格帯に分類される。
サムスン電機は、これまでGalaxy Sなどの高価格帯スマートフォンを中心にカメラモジュール事業を展開していた。しかし、etnewsによると、「サムスン電機が方向を変えたのは、高価スマートフォンの需要が以前ほどではないためとみられる」と伝えている。
これまでサムスンの中低価格帯モデルには韓国の中堅・中小企業などが供給していたとされ、サムスン電機の参入で価格競争の激化を危惧する企業もあるという。
(参考記事:「「MLCC業績改善はサムスン電機と日本企業に需要集中」韓国証券社」)
(参考記事:「サムスン電機「世界最小のインダクターを開発」」)
(参考記事:「「Galaxy S20 Ultra」用カメラモジュール増産へ」)