液晶パネル急騰で方向転換?サムスンなど韓国勢が生産延長を検討

中国企業の安値攻勢で「脱LCD」を進めていた韓国勢だが、LCDの価格が急騰するなか、同生産の延長を検討しているという。

チョソンビズ紙は21日、ディスプレイ業界の情報を基に、サムスンディスプレイとLGディスプレイがLCD(液晶表示装置)の生産延長案を検討中であると報じた。今年下半期に入ってLCDの価格が急速に上昇していることが要因のようだ。
 
(参考記事:「中国CSOT、サムスンDの蘇州LCD工場買収発表…10億8000万ドル」)
 
サムスンディスプレイは今年中にLCD生産を終えることを公式化していたが、「LCD生産を短期間延長する案を検討している」としつつ、「ただしLCD生産延長が確定的な段階ではないことが分かった」とチョソンビズ紙は伝えている。

続けて、「LGディスプレイもTV用LCDパネルの国内生産を延長する案を検討中だと明らかにした」とし、以前まで「売れば売るほど損したLCDの価格が上昇に転じたためだ」と伝えた。

同氏は、市場調査機関オムディアの情報を基に、今年第3四半期(7~9月)に32インチ、55インチTV用LCDパネルの価格が、前四半期よりそれぞれ24.5%、18.5%上昇したと指摘したことなどを指摘した。

ただし、生産が延長されても短期間になることは間違いないようだ。サムスンディスプレイは中国蘇州にあるLCD生産工場を中国TCL傘下のCSOTに10億8000万ドルですでに売却決定済みだ。

韓国勢はすでに次世代ディスプレイの開発・生産に進んでいる。サムスンディスプレイはQDディスプレイやQNED、マイクロLEDの開発を進めており、LGディスプレイは有機EL(OLED)ディスプレイの量産が本格化している。
 

(参考記事:「[特集] サムスンの次世代ディスプレイの研究 (上)」)
(参考記事:「[特集] サムスンの次世代ディスプレイの研究 (下)」)
(参考記事:「有機EL量産も本格化・LGディスプレイがついに黒字転換…7~9月決算発表」)

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