デュポンの韓国人重役が、韓国政府などが主催する「2020年外国企業の日」記念式において、外国人投資誘致における功労者として表彰された。
(参考記事:「SKが米デュポンからウエハ事業買収」)
デュポンは、今年の初め、韓国子会社であるローム・アンド・ハース電子材料株式会社を通じて忠清南道天安にEUV(極紫外線)用フォトレジストとCMP(メモリー半導体プロセス全体に適用可能な化学的機械研磨)パッドの開発・生産設備の投資を発表した。
EUV用フォトレジストに関しては、昨年7月に日本が韓国への輸出規制(輸出管理強化)をとっていたことから、韓国国内でも多くの注目と期待を集めた。そのため、半導体素材や装置の国産化を進めたい韓国政府にとって、今回の表彰は象徴的な意義を持つと思われる。
デュポンは1998年から天安に2つの工場を稼動し、ディスプレイハイテク素材や半導体回路基板用材料や部品を生産してきた。
今回、受賞したのはデュポンの電子・イメージング事業部統括代表であり、デュポンコリアの社長も務めたカン・サンホ氏だ。カン氏は半導体コア材の国内生産と新規雇用を創出し、国内半導体産業のグローバル競争力の強化に寄与した功労を認められ、「銀塔産業勲章」を受賞することになった。
韓国メディアなどによると、カン社長は、ローマ・アンド・ハース、ダウケミカル、マイクロンミクロン、デュポンコリア社長などを経て、2019年にデュポンの半導体グローバル部門を任された。
(参考記事:「SKが米デュポンからウエハ事業買収」)
(参考記事:「韓国から中国へのフォトレジスト輸出が増加…背景にサムスン肝入りの工場か」)
(参考記事:「サムスン電子「高感度フォトレジスト開発で技術優位を確保」言及」)