市場調査会社のSNEリサーチは17日、ソウルで開催された二次電池セミナー「KABC 2020」において、電気自動車はテスラではなくフォルクスワーゲンが将来的にシェア1位になると予想した。電気自動車バッテリーについてはLG化学が同1位になると予想した。
(参考記事:「「テスラに最も電池を供給するのはLG化学になる」証券会社が分析」)
韓国メディアなどによると、SNEリサーチは、フォルクスワーゲンが2022年から世界最大の電気自動車販売会社になるだろうという見通しを示したという。2020年基準フォルクスワーゲンの電気自動車の販売台数は37万台であり、1位のテスラは44万台となっている。
しかし、2022年にはフォルクスワーゲンが112万台を販売してテスラ(82万台)を超えると予想したという。さらに2030年には、フォルクスワーゲンの電気自動車の販売台数が627万台となり、341万台のテスラとの差を広げるとの見方を示した。
高成長する電気自動車市場に合わせてバッテリーの需要も急増する見込みだ。 2020年134ギガワット(GWh)となる世界のバッテリー需要は年平均33%ずつ成長し、2030年には2956GWhまで増えると予想した。市場規模も2025年には1670億ドル水準に成長し、1500億ドルのメモリー半導体市場を超える見通しだという。
バッテリーメーカーについては、現在上位にいるLG化学、CATL、パナソニック、BYD、サムスンSDI、SKイノベーションなどの6社の地位がさらに強化されるとし、2030年にはシェア18%であるLG化学と同15%であるCATLが市場を主導するとの見方を示した。
(参考記事:「[特集]次世代車開発にイケイケの韓国ヒュンダイ 世界4位のEV車、BTS起用の水素車、そして四足歩行車…?」)
(参考記事:「EV電池首位の韓国LG化学、テスラなど需要満たすため中国工場拡大へ…500億追加投資」)
(参考記事:「10年後にテスラの中国市場シェアはゼロになる…米アナリストが予想」)