サムスン電子が、システム半導体の一種である「イメージセンサー」技術の特許侵害の容疑と関連し、米国国際貿易委員会(ITC)の調査を受けることになった。
(参考記事:「サムスン、イメージセンサー特許侵害で米ITCに提訴される」)
韓国の「ニュース1」は27日、ITCが25日(現地時間)、内部投票を経て、関税法337条違反に関連し、「特定のデジタル映像装置とその構成要素を含む製品」事件に対する調査を実施することに議決した。
ITCは、同事件を担当行政判事(ALJ)に引き継ぎ、担当行政判事が特許侵害かどうかについて調査を行った後に予備決定を下すことになる。
去る9月25日、米国のピクトステクノロジー(Pictos Technologies)は、サムスン電子によって自社の技術特許4件(特許登録番号6838651、7064768、7078791、7800145)が侵害されたとITCに提訴していた。
同特許は、高密度CMOSイメージセンサー、画像処理用チップオンボード(Chip on board)パッケージ技術などに関連している。ピクトスはサムスン電子の韓国本社をはじめ、米国ニュージャージー州にあるサムスン電子アメリカ法人とカリフォルニアサンノゼにあるサムスン半導体アメリカ法人など3カ所を提訴していた。
問題になったイメージセンサー(image sensor)は、カメラのレンズを通して入ってきた光をデジタル信号に変える役割を担当する。最近、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器の他にも、自律走行、モノのインターネット(IoT)などの普及に伴い、イメージセンサーの需要が急増している。
市場調査会社オムディアによると、今年第2四半期(4~6月)のイメージセンサー(売上高基準)のシェアは、ソニーが42.5%、サムスン電子が21.7%となっている。
(参考記事:「ソニーに挑戦状? サムスンが最新ToFイメージセンサーをリリース」)
(参考記事:「2位サムスンが1位ソニーを猛追、イメージセンサーの世界シェア」)
(参考記事:「サムスン、新たなモバイルイメージセンサー4種を発表…業界最小0.7μmピクセル活用」)