「CATL電池搭載のテスラ車、低温環境下での走行距離が公式の半分」米紙

中国製テスラモデル3に搭載される中国CATLの新型リチウムリン酸鉄(LIFePO4)バッテリーが、深刻なパフォーマンス低下の問題に直面しているとの報道が出ている。
 
(参考記事:「「2年後にはVWがテスラ抜きEV1位に、電池はLG化学とCATLが主導」市場調査会社が予想」)
 
米メディア「インサイドEVS」(3日)は、CATLのLFPバッテリーが搭載された中国産「モデル3」スタンダードモデルの低温環境における1回あたりの充電走行距離が、公式記録の半分程にしか満たないと報じた。

報道によると、同モデルの常温環境下の1回あたり充電走行距離は468km、低温環境下での走行距離は420kmとされるが、実際の低温走行距離は241kmに過ぎなかったという。これはテスラがLFP電池の性能を十分にテストしていないためであるという。

同紙によると、テスラは、CATLのLFP電池を搭載した「モデル3」スタンダードプラスモデルのテストを12ヶ月の間に渡り実施したとされるが、これはLG化学のバッテリーが搭載された「ロングレンジ」と「パフォーマンス」のテスト期間である23ヶ月の半分であることから、性能検証が十分に行われていなかったにも関わらず、スタンダードプラスモデルの販売が行われたと指摘している。

インサイドEVSによると、10月末モデル3スタンダードプラスを購入した中国上海のオーナーは、初めて満充電をした時の走行距離が413kmと表示されたが、2週間少しが過ぎた辺りからは、満充電時の走行距離が353kmにとどまったという。この事象について、バッテリーパックの充電状態を確認するためにサービスセンターに車を入庫した結果、満充電時電池容量の公式記録である55kWhよりも低い、46.2kWhに過ぎなかったという。
 
(参考記事:「韓国LG化学のEV電池特許、中国CATLの10倍超か…LG化学社長が講演」)
(参考記事:「EV電池シェア、1~8月もLG化学が世界1位に…単月では中国CATLが1位」)
(参考記事:「イーロン・マスク「LG·パナソニック·CATLのバッテリー購入を増やす」」)

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