WTO事務総長選の去就で協議か?韓国候補が訪米

WTO事務総長選に立候補中である韓国のユ・ミョンフイ産業省通商交渉本部長が、8日に米国に出発したことから、韓国メディアでは、バイデン次期政権とWTOをめぐる去就について協議しに行ったとの報道が出ている。
 
(参考記事:「ステンレス鋼の日韓紛争、WTOで日本勝訴報道…韓国側は上訴と和解の両方にらむ」)
 
韓国の毎日経済新聞(8日)によると、ユ本部長は、今回の訪問で、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と民主党通商小委員会の関係者らと会う予定とされ、次期バイデン政権における韓米間の通商懸案を確認すると同時に、WTO事務総長の問題について最終的な協議する予定であると外交消息筋が伝えたという。

WTO事務総長選は、ナイジェリアのオコンジョ・イウェアラ氏との最終選において得票数で負けたとされるユ本部長だが、最終段階で米国がオコンジョ・イウェアラ氏の就任に対して事実上の拒否権を行使し、ユ本部長を公式に支持した。そのため、全会一致をルールとするWTOの事務総長選は現在、膠着状態に陥っている。

加えて、ユ本部長を支持したトランプ政権が大統領選で敗退したことから、状況はさらにねじれている。アメリカンファーストのトランプ政権に対し、バイデン次期政権は国際協調主義になると予想されており、WTO事務総長選で韓国候補は「梯子を外される」可能性もあることから、韓国国内では「名誉ある辞退」論が浮上していた。一方で、韓国政府やユ本部長自身はこれまで辞退を否定している。

そのため、今回のユ本部長の訪米により、その去就が注目されることになる。
 
(参考記事:「WTO事務総長選を辞退せず…韓国ユ候補が示唆 RCEPではムン大統領を傍らに単独署名」)
(参考記事:「韓国政府は否定 WTO事務総長選の辞退…米大統領選の混迷からみ情報錯綜」)
(参考記事:「WTO事務総、韓国とナイジェリア候補「3年交代で就任」の妥協案も…99年に前例あり」)

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