韓国が「エポキシ」の国産化に成功…対日輸入率9割の半導体核心材料

韓国の研究グループが、半導体の核心材料の一つである「エポキシ」の国産化に成功したと発表した。韓国はエポキシの9割近くを日本からの輸入に頼っていたが、今後、同品目の対日依存度が下がる可能性がある。
 
(参考記事:「韓国SKマテ社が日本JNCと合弁、対日依存高い青色OLED素材を国産化」)
 
韓国生産技術研究院(KITECH)は、ジョン・ヒョンエ繊維融合研究部門博士の研究チームが10年間の研究開発(R&D)の末、新たなエポキシの製造源泉技術を確保したと16日に明らかにした。韓国各紙も報じた。

エポキシは、半導体集積回路を密封し、外部の熱や湿気、衝撃などから保護する役割をする。半導体製造工程の最終段階であるパッケージングに使われる。

KITECHによると、同研究チームが開発したエポキシは、日本産製品よりも「熱膨張性能」が優れているという。熱膨張性能に優れていると、にエポキシの変形により半導体部品全体に不良の問題も生じる可能性を抑えることができる。

これまでは、エポキシのパフォーマンスを高めるために、構成成分の一つであるシリカの含有量を高める方法がとられていたが、粘度が高くなり、製造効率が低下するという別の問題があった。しかし、同研究チームは、エポキシ材料の構造改善のみによって熱膨張性能を高めたという。これにより、これまで日本産でも不可能であった12インチ(300mm)サイズ以上の大面積の半導体のパッケージングにも利用が可能になるとのこと。

KITECHは、「2018年にサムファペイント(SAMHWA)に技術を移転しており、現在、量産準備が完了した」とし、「ある程度、商用化段階に近づいている」と明らかにしたという。

ジョン博士は、「日本企業の影響が絶対的な半導体材料の分野での技術優位性を覆すことができる独自の源泉技術」とし、「今後量産された製品が市場で無事に発売され、定着するようしっかりサポートしたい」と述べている。
 
(写真:iStock)
 
(参考記事:「韓国政府、日本による「特許攻撃」に対応のため専門組織を設置…国産化によるジレンマ」)
(参考記事:「韓国政府、ナノ・素材の源泉技術開発に270億円超投じる」)
(参考記事:「TSMCとサムスン、露光機に続き、ビームマスク描画装置や検査装置でも争奪戦か」)

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