サムスン電子のファウンドリ事業部が米半導体メーカーNVIDIAのグラフィックス処理ユニット(GPU)の委託生産を追加受注したようだ。
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韓国経済新聞は17日、業界情報を基に、サムスン電子のファウンドリ事業部が最近、NVIDIAからアンペアGPUの生産と関連した2次注文を受けたと報じた。
サムスン電子は今年1月、NVIDIAから1兆ウォン(約9百億円)規模とみられるGPUの生産委託を受けている。今回はそれに続2次受注となる。
NVIDIAが9月に発売したグラフィックスカード(ゲーム機などで映像再生を担当する部品)「GeForce RTX 30」シリーズが人気で世界的に品薄状態が続いている。サムスン電子は韓国華城(ファソン)のファンドリ工場で、「GeForce RTX 30」を8㎚工程で生産しているとみられている。韓国経済新聞は、他のEUV工程と異なり8nm工程ラインが比較的余裕があることから、NVIDIA側がコストパフォーマンスや供給安定度なども考量し決めたと伝えている。
サムスン電子のファウンドリ事業部は、今年過去最高の売上高を上げると予想される。半導体専門の市場調査会社のトレンドフォースは今年、サムスン電子がファウンドリ事業で前年比17.9%増となる140億5400万ドルの売り上げを記録すると予想している。
(参考記事:「ファウンドリ市場、TSMCとサムスン共に売上大幅増か…10~12月期」)
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