韓国でテスラ乗員の死亡事故受け、安全性に疑問噴出…「電気が切れるとドアが開かない」

韓国のソウル市龍山区で9日にテスラの人気車種である電気自動車「モデルX」で火災が生じ、搭乗者1名が死亡した事件を受け、同国では同モデルの安全性に注目が集まっている。
 
(参考記事:「韓国でテスラ車による火災事故発生…1人死亡、2人負傷」)
 
東亜日報は16日、自動車業界やモデル3のユーザーガイドなどを基に、「モデル3の後部座席の両側ドアは緊急時に搭乗者が直接開いて脱出するメカニズムがないことが確認された」とし、モデル3の安全性に疑問を呈した。

同紙によると、モデル3のドアは普段は電気によって開く構造になっているが、火災等により電力が失われた場合、前の座席は機械的な方法でドアを開くことができるものの、後部座席の搭乗者は前の座席のドアを介して脱出する以外に方法がないことが分かった。モデルXとモデルSも似たような構造であるとのこと。

9日の事故では、モデルXの車が駐車場の壁にぶつかり発生した火災で助手席の搭乗者が死亡した。事故当時、外側から扉を開くことができず救助が遅れた。中央日報によると、消防関係者は、助手席のドアがひどく破損して開くことができなかったので後部座席からの進入を試みたが、ハンドルがなく、ドアが翼のように上下に開閉する構造であるため、消防隊の持つ装備でこじ開けるのにかなり苦労したと述べたという。

同紙はトヨタなどのEVモデル設計例を基に、電気自動車であっても主導で開閉可能はハンドルをデフォルトにすべきであるとの専門家コメントを伝えている。

同国の自動車専門メディア「オートポスト」は、同事故について、「(電動化への)このような過渡期の時期は試行錯誤を経るものだが、試行錯誤の中で発生する事故の制度がまだ不足しているのが実情ではないか」と指摘している。
 
(参考記事:「ヒュンダイがEV車の韓国販売中止か…火災で事態が悪化 しかし欧州では継続?」)
(参考記事:「テスラに韓国DIC社が減速機ギアなど20万点納品か…報道受け株価急騰」)
(参考記事:「LGがニッケル90%のNCMAバッテリーをテスラに供給か」)
 
(写真:事故当時の写真=韓国龍山消防署)

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