昨年度の世界のスマートフォン総生産量で、サムスン電子が1位になった。
(参考記事:「サムスンが米国で訴えられた件数が3位、非米系では1位に…JOLEDや「特許怪物」も含む」)
6日、市場分析会社TrendForceによると、2020年のグローバルスマートフォン生産量は2019年より11%減少となる12億5000万台程度であった。新型コロナウイルスの影響を受けたとみられる。昨年度、サムスン電子は2億6300万台のスマートフォンを生産し、生産量1位の座を占めた。
メーカー別の生産量では、2億6300万台を生産したサムスン電子が1位であり、アップル(1億9900万台)、ファーウェイ(1億4600万台)、Xiaomi(1億4600万台)、OPPO(1億4400万台)、Vivo(1億1000万台)、Transsion(5500万台)の順で生産量が多かった。
TrendForceは、今年度、消費者が新型コロナウイルスによる「ニューノーマル(新しい常識)」に適応し、スマートフォン市場は徐々に回復すると予想した。また、新興成長市場の需要と機種変更需要も増加すると予想した。
TrendForceによると、今年度(2021年)のグローバルスマートフォン生産量は、2020年に比して9%増加となる13億6000万台程度に予想される。また、メーカー別の生産量順位に関しては、ファーウェイが7位に下がるなど、順位に変動があると分析される。サムスン電子(2億6700万台)とアップル(2億2900万台)は、それぞれ1位、2位の座を維持するとみられる。
一方、ファーウェイは、アメリカの経済制裁の影響で、中・低価格スマートフォンブランドのHONORを売却したことにより、スマートフォン生産量が4500万台水準まで急減し、生産量順位は7位まで下がると予想される。その影響で、ファーウェイの下位にあったXiaomi、OPPO、Vivoなどのメーカーは、順位が上がると予想される。
TrendForceは、新型コロナウイルスが世界経済に及ぼす影響が持続し、生産量展望値の重大な変数となりうると予想した。また、新型コロナウイルス以外にも、ファウンドリ(半導体委託製造社)の供給量不足なども生産量展望値に影響すると説明した。
2020年の5Gスマートフォン生産量は2億4000万台で、スマートフォン市場全体の約19%であった。TrendForceは、今年度、5Gスマートフォンの生産量が5億台まで増加し、全体スマートフォン生産量の37%を占めると予想した。5Gスマートフォン市場のシェアは、アップル(35%)、OPPO(14%)、サムスン電子(13%)、Vivo(13%)、Xiaomi(11%)、ファーウェイ(8%)の順になると予想した。
(参考記事:「特殊保護フィルムの韓国企業、折り畳みスマホ市場開花で恩恵予想…証券社」)
(参考記事:「ファーウェイの世界スマホシェア、去年17%→今年14%→来年4%の見通し」)
(参考記事:「[特集]iPhone12が売れると韓国企業が儲かる…ディスプレイなど独占供給」)