サムスン電子が、アメリカテキサス州オースティンにある半導体工場に約170億ドル(約1兆8000億円)を投資し増設する方策を検討しているとロイター通信が5日(現地時間)報じた。
サムスンが米工場に3ナノEUVライン等設置か…内外メディア報じる
ロイター通信が入手したテキサス州政府の文書によると、サムスン電子は今年第2四半期、オースティンに新工場を着工し、2023年第3四半期に稼働を計画する方策を検討している。
これまでサムスン電子がオースティン工場増設に乗り出すとの予想は提起されていたが、実際に文書を通じて明らかになったのは今回が初めてだ。サムスン電子は投資による対価としてオースティンとトラヴィスに今後20年間財産税100%減免と固定資産に対する50%の税制優遇などを求めた。
サムスン電子のオースティン工場は、1998年に竣工された。サムスン電子は2018年から昨年10月までオースティン工場付近にある10万4089㎡規模の土地を買収したことが知られていた。
韓国メディアなどによると、サムスン電子はアメリカ内投資に関連し「まだ決まったものはなく、検討中」という立場だ。サムスン電子メモリー事業部ハン・ジンマン副社長は、先月28日のカンファレンスコール(電話会議)で「ファウンドリー事業の特性上、顧客需要に対する迅速な対応に向け生産能力を拡大することは随時検討していること」とし「器興・華城・平澤、アメリカオースティンなど全地域を対象にサイトを検討している」と説明している。
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(写真:オースティンにあるサムスンの半導体工場=同社提供)