アップルが、韓国のカメラ部品メーカーとの協力を拡大するようだ。 米中貿易紛争を受け、韓国企業が漁夫の利を得る形になっている。
(参考記事:「「アップルが韓国でTOFモジュール供給先を物色」と韓国紙」)
7日、ETNEWSは、「アップルは、iPhoneやiPadに搭載するカメラ部品のソーシングを、韓国で拡大する案を推進している」とし、「アップルは従来の光学分野の最大手協力会社であるLGイノテックのほか、複数企業対象にカメラ部品を供給する新規パートナーを探している」と報じた。
記事によると、一部の会社は、実体調査まで行っているとされ、品目についても従来知られているTOFの他にアクチュエーター、モジュールなどへと拡張されているという。
同紙は、アップルがこれらの部品を韓国でソーシングしようとする理由は確認されていないとしつつ、「しかし、最近進められているサプライチェーン(SCM)再編と関係が深いようだ」と指摘。 アップルは今年3月に中国のカメラ部品メーカーであるオーフィルムとの取引を中止した。 昨年7月、米商務省がオーフィルムを制裁対象に含めたためだ。
アップルはこれまで、LGイノテックやシャープ、オーフィルムなどからカメラの供給を受けてきたが、オーフィルムをSCMから外したことを受け、新たなパートナーを探すため韓国の部品メーカーを物色しているとみられる。
同紙によると、部品業界の関係者は「LGの事業撤退により韓国のスマートフォンメーカーはサムスン電子だけが残るなど経営環境が容易でない状況」とし「こうした中、アップルは新たな機会になる」と述べ、期待感を示したという。
(参考記事:「LGDがiPhone用のOLEDパネル5千万枚を今年供給か…昨年の2.5倍」)
(参考記事:「「アップルがiPhone13にサムスンの折り畳みズームカメラを採用確定」韓国紙」)
(参考記事:「[特集]iPhone12が売れると韓国企業が儲かる…ディスプレイなど独占供給」)