韓国ハンファQセルの日本法人、ジニーエナジーを買収…日本市場で足固め

ハンファキューセルの日本法人である「ハンファQセルズジャパン」(東京都港区 以下、Qセルズ)は13日、日本企業Genie Energy Ltd.が保有する、ジニーエナジー合同会社(東京都港区)の持分を100%買収する契約(M&A)を締結したと発表した。買収契約は、2021年5月11日に完了している。
 
(参考記事:「韓国企業が広島の太陽光発電事業を受注…45億円規模、竣工後の運営管理も」)
 
ハンファQセルジャパンはジニーエナジー日本子会社を取り込み電力小売市場から攻略をしていく構えだ。ハンファQセルのグローバルネットワークや認知度と、ジニーエナジーが持つ電力小売事業の経験を融合させ、相乗効果を出す。

ハンファQセルは2011年に現地法人を立て日本市場に足を踏み入れた後、太陽光製品販売の域を越え電力市場まで領土を拡大しており、4月から沖縄を除いた日本全域の家庭を相手に電気を販売している。大型電力社より5%ほど安く販売したことから注目を集めた。また、再生可能エネルギーに関連する商品も販売した。

一方、ジニーエナジー合同会社は、米国ナスダック上場のジニーエナジー(Genie Energy Ltd.)の日本法人であり、約1.8万人の顧客を持つとのこと。同社は、独自の電力マネジメントシステムやリスクマネジメント手法、電力小売事業の運営ノウハウを保有している。
 
(参考記事:「ニコラに100億円超を投資した韓国ハンファグループ、詐欺疑惑で大打撃か」)
(参考記事:「韓国ハンファが硝酸生産を拡大…半導体洗浄などで活用」)
(参考記事:「韓国ハンファ、米個人航空機オーバーエアを買収…エアタクシー参入へ布石」)

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