NH投資証券は、SKグループのSKCについての分析ポートを公開した。SKCは2次電池事業と半導体、親環境事業すべて保有しており、最大の投資リターンが可能との見方を示した。
(参考記事:「韓国SKC、25年に銅箔生産能力を世界最大規模に…今年中の欧米追加投資を発表」)
SKCは最近、100%子会社であるSKネクシリスが、ポーランドに、合計5万トン規模の銅箔工場を建設することを理事会で決定し、海外工場の追加建設を策定した。去る1月には、マレーシアに年算4.4万トン(4月5万トンに拡大修正)規模の銅箔工場建設を発表している。
NH投資証券のファン・ユシク研究員は、「マレーシアの工場建設に約7000億ウォン(約688億円)規模の投資、2023年の稼働を目指し進行中、ポーランド工場の建設も似たようなコストの投資で2023年下半期に完成すると予想される」とし、「SKイノベーションがフォードと60GWh規模の二次電池JV(ジョイントベンチャー)の締結したため。SKCは米国にも銅箔工場新設を進めていると把握されており、年内に投資計画を完了すると判断される」と説明した。
同社は2024年にポーランド工場の建設が完了した場合、合計15.2万トン(韓国に5.2万トン、マレーシア5万トン、ポーランド5万トン)規模の銅箔設備を確保することになる。 2025年までに、米国の工場が追加され、それ以外の地域増設も併せ合計25万トンの設備を確保計画が立てられている。
ファン研究員は、「このような規模は、今年1月に提示した2025年の生産能力19万トンに比べて32%拡大した計画」とし、「25万トン設備稼働時銅箔の売上高は約2.5兆ウォン、営業利益は約5000億ウォン水準と推定される」と付け加えた。
彼は続けて、「SKCは、日本の二次電池、半導体、親環境など素材企業の発掘とM&AのためにSKシルトロン、SKマテリアルズ、SKホールディングスの4つの企業が、各1000億ウォンずつ計4000億ウォンを出資してSK Japan Investmentを設立した」ことに言及し、「SKグループが日本素材企業の投資のための積極的な動きを見せている」と述べた。
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