サムスン電子がファウンドリ1位の台湾TSMCと比較して、「設計資産(IP)」の保有数が著しく不足しているとの指摘が出ている。
(参考記事:「「サムスンはTSMCの2.5倍税金を払っている」韓国紙が指摘」)
チョソンビズ紙は31日、「現在TSMCが保有しているIPアドレスは、昨年基準で3万5000〜3万7000の個人と把握される。さまざまな種類の半導体3万個以上を作り出すことができるという意味だ」としつつ、「一方で、サムスン電子のファウンドリ事業部は、TSMCの20〜30%水準である7000〜1万個レベルのIPアドレスを保有しているものと推定される」と報じている。
同紙によると、TSMCのIPライブラリは、過去10年間で10倍以上に増えた。 2019年と比較してはなら9000個以上増加したと伝えられた。
TSMCは保有しているIPを介して500カ所までの顧客を確保しているとされ、ここでTSMCを中心にファブレスと後工程など台湾企業が強固なIP生態系を形成しながら相乗効果を出している。
サムスン電子は2030年までにファウンドリなどのシステム半導体の171兆ウォン(約17兆円)を投じ、シェア差が30%ポイント近く開いているTSMCを追い上げる計画だが、IPの確保にまだ課題があるようだ。
(参考記事:「サムスンが投資規模を17兆円規模に拡大…「システム半導体ビジョン2030」達成のため」)
(参考記事:「TSMCが1ナノ工程課題を解決する材料を開発か…Natureに掲載」)
(参考記事:「テスラ、半導体優先供給のためサムスン等と交渉 ファウンドリ買収も?」)