サムスンの「Neo QLED」がドイツの認証機関VDE(Verband Deutscher Elektrotechniker)の「空間最適化サウンド(Spatial Sound Optimization)」の技術を認定された。
※認証対象:Q70A以上のモデル
「空間最適化サウンド」は、2つの異なる視聴環境でTVの技術を適用したときと同じレベルに音響測定されるかを評価して付与する認証である。
これによりサムスンNeo QLEDは、今年初めに「ゲームTV性能(Gaming TV Performance)」と「アイケア(Eye Care)」に続き、VDEから業界で初めて3つの認証を受けた。
サムスンNeo QLEDは、このような音響偏差を減らすために、標準のリスニング環境で聞くものと同様のサウンドを完成させてくれる「スペースフィットサウンド(SpaceFit Sound、スペースカスタムサウンド)」機能を搭載した。
「スペースピットサウンド」は、TVに内蔵されたマイクを介してカーテン、カーペット、壁などの音に影響を与える全体的な要素を把握し、音を各空間に合わせて補正してくれる。
たとえばカーペットが敷かれたリビングルームにTVがある場合には、カーペットが中∙高域帯の音を吸収すると判断し、分析されたデータに基づいて同音を強化する。
TVを壁に近づけて設置した場合は、後ろのスペースが狭いことから低域帯の音が変わる可能性があることから、このような条件を把握し、よりクリアな音を出せるように最適化してくれる。
最近では、自分のライフスタイルに応じて、家の中のすべてのものをオーダーメイドで配置するユーザーが増え、TVを設置するスペースがリビングルーム、仕事部屋、ベッドルーム、キッチンなどに多様化しており、視聴パターンに定型化された枠組みが消えている。
ユーザーが聞く音は、機器から直接出てくる音だけでなく、周辺の壁や天井、床に反射して聞こえる量も多く、同じ機器を設置してもスペースの大きさと形状、壁の材質に応じて、ユーザーが感じる音は変わってくる。
「スペースピットサウンド」は、実際のユーザーが利用するコンテンツの音に基づいて、環境を分析するため、ユーザースペースに最適化されたサウンドを提供する。
これら、ユーザーが直接テストボタンを押したり、測定用のテスト音をエクスポートしたりしなくても良い自動機能である。
チェ・ヨンフン=サムスン電子映像ディスプレー事業部副社長は、「サムスンNeo QLEDは別の特殊な装置がなくても、各スペースに合わせて、最適なサウンドを実装してくれる」とし、「今後も、消費者が最高レベルの画質とサウンドを組み合わせた最適な視聴体験をすることができるように様々な技術を披露する」と述べた。
(参考記事:「TVとしては初、サムスンのQLED 8K製品がWi-Fi 6E認証を取得」)
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(参考記事:「サムスンの「Neo QLED」、独評価誌から歴代最高TVの評価を受ける」)