韓国水資源公社(K-water)が半導体製造に欠かせない「超純水」を製造して供給する技術の国産化を推進している6日明らかにした。
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「超純水(ultrapure water)」とは、有機物や電気伝導度を最小化して、不純物がほとんどない状態で精製された水を意味する。
超純水は、半導体製造工程の前後に行われる洗浄作業に活用され、半導体の生産性を向上させる重要な要素の一つであるが、現在では、日本などの海外企業が独占している。
水資源公社によると、国内でもいくつかの企業が超純水技術を開発しているが、テストベッドの適用と性能認証環境の不足、高い市場障壁などで販路開拓が難しい状況である。
このような状況のなかで、水資源公社は、国内(韓国)企業との相互協力により技術自立推進と市場開発に本格的に乗り出す方針だ。
バク・ジェヒョン水資源公社社長は、今年4月と5月に、龍仁、利川に所在するSKハイニクスの生産現場を訪問し、去る4日には平沢のサムスン電子半導体工場を訪問し、韓国を代表する半導体企業との協力の基盤を固めた。
一方、水資源公社は、2011年から超純水の技術調査を推進し、超純水に関連する知的財産権5件を保有するなど、設計と施工、運用技術の確保のための努力を続けてきた。
また、純粋級の水質を生産し、需要企業にカスタマイズ型で産業用水を供給する事業所の建設および運営事業にも参加し、超純水市場を開拓するための試みを行っていると明らかにした。
バク社長は、「水資源公社が保有している水の分野の専門知識と水分野のインフラを活用して超純水製造と供給技術の国産化を適時に果たしたい」とし、「これを基に、政府と企業とのK-半導体戦略の成功のために最善を尽くしたい」と述べた。
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