韓国取引所の有価証券市場本部は8日、LGエナジーソリューション(旧LG化学電池事業部)の上場予備審査申請書を受け付けたと明らかにした。 LGエナジーソリューションは、年内の有価証券市場(コスピ)への上場を目標にしている。
LGエナジーソリューションは、二次電池(バッテリー)製造業を主要事業としている。 昨年12月、LG化学の二次電池事業部門が分社化して設立された。 申請日基準でLG化学が株式を100%保有している。
昨年末基準のLGエナジーソリューションの連結基準の売上高は1兆4611億ウォン(約1436億円)、当期純損失は4518億ウォン(約444億円)を記録した。韓国メディアなどでは、上場の際、企業価値が50兆(約4兆9124億円)から100兆ウォン(約9兆8248億円)に達するという見通しが出ている。
LGエナジーソリューションは上場に関して配布した報道資料において、「企業公開(IPO)で確保した資金を電気自動車など市場需要拡大に伴う施設投資資金拡充などに活用し、競争力を持続確保し、株主価値の向上と世界最高のエナジーソリューション企業に跳躍する方針」と明らかにした
一方、一部ではLGエナジーソリューションの上場により、親会社のLG化学(803,000ウォン、約7万8893円 ▼5,000-0.62%)の株式価値が希薄になるとの懸念が提起されている。 先月、グローバル投資銀行のクレディ·スイス(CS)が、LG化学への投資意見や目標株価を大幅に下方修正し、株価が急落した。
(参考記事:「LG化学の株価が急落、時価総額が約4千億円減…クレディ・スイスの「売り推奨」で」)
(参考記事:「LGが豪製錬会社に持分投資 「原材料確保もバッテリー事業競争力の一つ」」)
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