サムスン電子、3ナノ半導体「GAA」新工程のテープアウトに成功か…韓国紙報じる

サムスン電子が「ゲートオールアラウンド」(GAA)構造の3ナノメートル(㎚)半導体の量産に一歩近づいたとの報道が出ている。 GAAはサムスン電子が世界の半導体業界で初めて量産に挑戦する次世代半導体である。

1日、ETNEWSによると、「サムスン電子は、半導体、電子設計自動化(EDA)企業であるシノプシスと協力して、GAA 3ナノ工程のテープアウトに成功した」としたと報じた。

テープアウトは、半導体の設計が完成されたという意味であり、GAAベース3ナノ半導体の設計を完了し、生産段階に進むことができるようになったという意味だ。

テープアウト後、設計された半導体チップのダイが通常の動作をすることを確認する過程(パイプラインの構築)を踏むことになり、検証を終えると、試験生産・大量生産などの段階を経て最終商品化される。

ETNEWSは、「量産まではまだ時間はかかるが、今回のテープアウトの場合、次世代半導体構造とされるGAAの開発に重要な進展を遂げたものであり、注目される」と伝えた。

サムスン電子は、2022年から3ナノGAA半導体を量産する計画であると明らかにしたことがある。
 
(参考記事:「TSMCがアップル向けに3ナノ半導体を来年か半期から量産か」)
(参考記事:「サムスン「3ナノプロセス開発着手」…Q1電話会議で言及」)
(参考記事:「TSMCが1ナノ工程課題を解決する材料を開発か…Natureに掲載」)

関連記事

特集記事

エレクトロニクス業界リサーチやコンサルティング、コーディネーションのご相談はこちらまで

ランキング

  1. 1

    シャープからサムスンに転職したエンジニアが語る「サムスンが優秀な理由」

  2. 2

    スマホ世界一のサムスン電子が日本市場で苦戦中、iPhoneとは対照的

  3. 3

    味の素社が製造するABFの調達懸念で韓国半導体業界は非常事態に…なぜ?

  4. 4

    Galaxy S23 ultraの色やエッジは? 「薄くなって平らになる」

  5. 5

    Galaxy S22の購入者、発熱問題でサムスン電子を相手に集団訴訟を予告

  6. 6

    LCD事業の撤退を急ぐサムスンディスプレイ…今年6月に生産終了へ向け調整

  7. 7

    再びやってきたGalaxyの危機、「バッテリー爆発」Note7の事態を振り返る

  8. 8

    「二つ折り」サムスンの新商品フォルダブルフォン「フレックス」公開

  9. 9

    ウクライナ事態で希少ガス「ネオン」の価格が高騰…ポスコに関心集まる

  10. 10

    脱日本を宣言した韓国「素材・部品・装備」業界、この2年で何が起こったか

TWITTER

「Galaxy Z4 vs iPhone14 vs Mate50」韓米中の戦略スマホがビッグマッチ
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091603/

米EV補助金の中止で暗雲が立ち込める現代自動車グループ、解決策はあるか
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091602/

K-半導体、需要低迷による危機が懸念される中、韓国企業は投資で正面勝負に
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091601/

BOE、昨年米国での出願特許1位・サムスンDは2位…技術覇権争い激化
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091502/

サムスンSDI、独BMWと北米にEVバッテリー工場設立の可能性
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091501/

Load More
TOP