サムスン電子とハンファキューセルは2日、「ゼロエネルギーホーム(Zero Energy Home)を構築するための相互協力了解覚書(MOU)」を締結したと発表した。
この日の締結式にはイ・ジェスン=サムスン電子生活家電事業部長(社長)とキム・ヒチョル=ハンファキューセル社長など、両社の主要役員が参加した。両社は、今回の業務協約を契機に「ゼロエネルギーホーム」の実装のために、両社のプラットフォーム連動、技術・人材支援など、さまざまな分野で協力する計画である。
ゼロエネルギーホームは、太陽光発電などを介して家庭で直接生産したエネルギーを効率的に使用することにより、二酸化炭素の排出量を削減することをいう。
両社は、環境にやさしいエネルギーへの関心が高いヨーロッパや米国などの先進市場を中心に協力を開始しする。
ハンファキューセルが一般家庭用の太陽電池モジュールとエネルギー貯蔵装置(Energy Storage System・ESS)を介して電力を生産・確保と、サムスン電子が「スマートシングスエネルギー(SmartThings Energy)」サービスをベースにEHS(Eco Heating System)ヒートポンプなど、様々なスマート家電製品に消費されるエネルギーを効率的に管理するシステムを提供する方式である。
スマートシンスオープン型プラットフォームと、サムスン電子の製品でなくても、ユーザーが今後、様々なモノのインターネット(IoT)家電を連動させて管理することができることが大きな利点である。
イ・ジェスン=サムスン電子生活家電事業部部長は「ハンファキューセルとの協力を通じて、米国とヨーロッパでの家庭用エネルギー市場を本格的に攻略する」とし「スマート家電とスマートシングスプラットフォームを共に保持しているサムスン電子とハンファキューセルの太陽光エネルギーソリューションが結合すると、大きな相乗効果をもたらすものと期待している」と述べた。
ハンファキューセルのキム・ヒチョル社長は「グローバル市場で韓国を代表する両社が協力して競争力のあるエネルギー節約ソリューションを提供することを期待している」とし「両社間の相乗効果を介してグローバル家庭用エネルギー市場で確固たる地位を固めるだろう」と明らかにした。
世界のエネルギーコンサルティング会社であるウッドマッケンジーの調査結果によると、ハンファキューセルは、米国住宅太陽電池モジュールの市場で3年連続1位(2018〜2020年基準)を記録した。