韓国産業省長官、二次電池産業支援の特別法制定を強調…サムスンSDIなど訪問

ムン・スンウク産業通商資源部長官は、8日の「K-バッテリー発展戦略」の発表を控え、バッテリー業界との意思疎通の強化に乗り出している。

ムン長官は5日、サムスンSDI蔚山事業所を訪問して二次電池関連企業懇談会を開催し、「二次電池技術開発、素材・部品・装置中核企業の育成、専門人材の養成などを果敢に推進していくだろう」と明らかにした。

今回の懇談会には、サムスンSDIと二次電池の主要企業が参加して二次電池産業の発展戦略を議論した。サムスンSDIは、韓国の主要な電池製造3社の一角であり、韓国電池産業協会会長社として、電気自動車用バッテリーだけでなく、エネルギー貯蔵装置(ESS)、スマートフォン、電動スクーター、電動工具などの多様な応用製品の電池を生産している。リチウム金属電池などの次世代電池の開発も積極的に進めている。

ムン長官は「二次電池産業の発展のために関係省庁が力を合わせることで合意した」とし「二次電池・半導体などのサプライチェーンの安定化と将来の製造競争力確保に重要な産業をより強く体系的に支援するために、《国家核心戦略産業特別法(仮称)》の制定も推進する」と強調した。

参加者は、次世代技術の開発のためには、政策だけでなく、優秀な人材の養成、官民・企業間の協力支援などが重要であると述べ、二次電池産業の発展のための協力強化のために協議した。

ムン長官は続いて蔚山科学技術院(UNIST)を訪問し、在学中の修士・博士の学生の意見を聞いた。 UNISTは2009年の開校時から二次電池の研究に焦点を当て、10年130人余りの修士・博士人材を養成している。

ムン長官はこの席で「二次電池人材需要が量的、質的に増加している」とし「理論と実務能力を一緒に保有している融合・複合専門人材の価値はさらに増加するだろう」と述べた。
 
(参考記事:「韓国副首相「二次電池の専門人材1,100人を毎年養成する」」)
(参考記事:「[特集]韓国の半導体や二次電池は輸出好調続くも、ディスプレイやPCは減少に転じる可能性」)
(参考記事:「「SKCは二次電池・半導体・親環境事業をすべて保有 最大の投資リターン可能 」韓国証券社」)

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