LGディスプレイがOLED(有機発光ダイオード)の業績好調を基に、4年ぶりに上半期の営業利益が1兆ウォン(約960億円)を記録する見通しだ。
韓国メディアなどによると、LGディスプレイの2021年第2四半期の営業利益コンセンサス(証券会社の見通し平均)は5195億ウォン(約500億円)であると伝えられた。
LGディスプレイはこれに先立ち、今年第1四半期は5230億ウォン(約500億円)の営業利益を記録している。第2四半期にもコンセンサス通りに業績を上げれば、上半期だけで1兆ウォン以上の営業利益を達成する。営業利益が1兆ウォンを超えるのは、同社がLCD(液晶ディスプレイ)パネルで好調だった2017年上半期以来、4年ぶりとなる。
韓国メディアなどによると、LGディスプレイは昨年7月、大型OLEDパネルを生産する中国・広州工場が量産体制に突入して以降、月6万枚のパネルを生産している。坡州工場の生産物量まで合わせると、1カ月の生産能力は14万枚規模だ。
広州工場の場合、市場状況を考慮し、生産能力を月9万枚まで増やす計画だ。LGディスプレイは今年800万台のテレビ用OLEDパネルの出荷を目標にしている。
さらにLCD事業もIT用製品を中心に構造改革に成功しており、テレビ用パネルは、単価上昇によって大きく貢献している。P-OLED(プラスチックOLED)でも、車両用パネルを中心に90%以上の市場シェアを維持し、年間営業利益の黒字転換が予想される。
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